みちともブログ

一部上場企業でシステムエンジニアとして情報社会の第一線で15年間働き、さらにその後17年間高校教師として教育現場の最前線で子供たちの教育にあたって、さまざまな経験を積みました。社会人経験者教員としての経験をもとに、みんなの暮らしや教育の課題・悩みを解決する方法を紹介します。

高校生のITパスポート試験受験は高2がお勧め

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 今日は、高校生でITパスポート試験に挑戦するなら、高2がお勧めです。

 もちろん、「自分がITパスポート試験に挑戦する気になった時」もいい時期です。

 しかしながら、物事、成果を出すためには計画的に行うことも大切です。

 高校生の時期は、家族、勉強、友達、部活動、趣味、進路などやりたいこと、やらなければならないことがたくさんあります。

 そして、この時期は、高校生にとって、自分の思う成果が出せないで苦しむ最初のハードルかもしれません。

 そんな高校生の時期には、資格取得などは計画的に進めるのがいいでしょう。

 今回は、高2でITパスポート試験に挑戦することについてお話しします。

 一人でも多くの方が、ITパスポート試験に挑戦する気になっていただければと思います。

 高校3年間を見通すと、こんな感じ。

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 私が勤務した高校のスケジュールをもとにお話ししますので、読者によっては異なることがあると思います。

 あらかじめご了解ください。

 それでは、高校3年間を見通してみましょう。 

高1:生活や学習について、中学生の時との違いに戸惑う。 

 高1では、

  ・中学生の時と異なる通学手段・時間、学習時間、部活動などに対し、生活のリズムに整えること

  ・普通教科で行われる予習を前提とした授業に対応すること

  ・進路について、具体的に考えること

などが、求められます。

 これらに対し多くの生徒は、変化の大きさに驚き、戸惑ってもがきます。  

高2:少し余裕が出てきて、自分の将来について考える。

 高1に比べさまざまな面で高いレベルで求められるようになりますが、手の抜き方を覚えて余裕が出てくる時期です。

 そして、冬休み明けには進路をおおよそ決めなければなりません。 

高3:本当にこれでいいのか、自信がないまま進路準備を進める。

  第一希望に向けた準備が、進路ごとにスピードアップされます。

       就職する生徒:就職希望先の最終決定、履歴書の準備

    AO・推薦入試の生徒:提出書類の準備

      一般入試の生徒:受験科目中心の学習と模試

  しかしながら、多くの生徒が、本当にこれでいいのか自信がないまま進めます。

 

ITパスポートに挑戦する直接的メリットを最大限生かすことがことができる。

 高校生でITパスポート資格には、次のような直接的メリットがあります。

  メリット1:専門学校の学費が一部免除になります。

  メリット2:大学の総合型選抜(AO)・学校推薦型選抜(推薦)で優遇されます。

  メリット3:就職担当者から高く評価されます。

 高2でITパスポート試験を資格を取ることで、次のように、これらのメリットを最大限生かすことができます。

推薦に向けた校内選考過程で高く評価される。

 一般、学校からの企業や大学への推薦には、人数枠があります。

 そのため、推薦のために選考過程で、本人が進路に向けた資格を取得をしていることは、本人のやる気・能力を客観的に示すものなので学校での成績とともに高く評価されます。

 この選考過程の方法・時期は、学校によって違うでしょうが、2年生の後半から次第に関係者の間で意識されるので、2年生で取っておくことが関係者へのアピールとして効果的です。

提出書類に記載できる。

 資格を持っていることを面接でアピールするためには、事前に提出書類(志望理由書、合格証の控、履歴書等)に記載しておくことです。

 大学によって異なりますが、8月1日頃からAO入試の書類提出が始まります。

 合格証の控を提出書類に含めるためには、5月中に合格しておくことが必要です。

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注意:上図は、IPAが公開している合格発表のスケジュールに基づき、試験日から合格証が発行されるまで時間を要することを示すために作成したものです。合格証の発行スケジュールを約束したものではありません。個別のスケジュールについては、必ずIPAのホームページで確認してください。)

3年生で再チャレンジする時間の余裕がある。

 IPAの発表資料によると、高校生の合格率はおよそ30%です。

 そのため、失敗することも考えておかなければなりません。

 仮に、2年生の春休みに受験して不合格だったとしも、焦らずに、3年生の4月に再チャレンジして書類提出に間に合わせることができます。

 

ITパスポート試験への挑戦が生活を前向きにする。

 高校生のITパスポート試験の学習を10年以上サポートしていましたが、生徒は学校と勉強とは違う面白さがあると言っていました。

・学校の授業と違って、他人と比べられない。

・社会で必要な知識を身に着けられる。

・社会を知るための言葉がわかる。

 

 みなさんも、「中だるみの2年生」という言葉を、学校の先生から聞いたことがあると思います。

 そんな2年生に対して、「ITパスポート試験への挑戦」は、日々の学習や部活動とは異なる新しい目標を持ち、また、社会と直結した勉強の面白さ知ることで、中だるみしがちな生活を前向きにさせることができます。

 

まとめ

高校3年間を見通と時間的に余裕があるのは高2

 高1:生活や学習について、中学生の時との違いに戸惑う。 

 高2:少し余裕が出てきて、自分の将来について考える。

 高3:本当にこれでいいのか、自信がないまま進路準備を進める。

ITパスポートに挑戦する直接的メリットを最大限生かすことができる。

 推薦に向けた校内選考過程で高く評価される。

 提出書類に記載できる。

 3年生で再チャレンジする時間の余裕がある。

ITパスポート試験への挑戦が生活を前向きにする。