彼を知り己を知れば百戦殆うからず ~最新ITパスポート試験はこう変わった~
こんにちは、みちとも です。
さて、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず(かれをしり おのれをしれば ひゃくせんあやうからず.)」という言葉があります。
このことわざにならって、 ITパスポート試験の変更内容をよく理解し、それに向けた正しい対策をしましょう。
今回は、新シラバスによって、試験がどのように変わっているか概要を紹介し、重点を置いて学習すべき分野を紹介します。
最新ITパスポート試験で、どこが変わったか?
大幅な出題範囲の拡大
あらゆる業種の企業で活用されていくような新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)やアジャイルなどの手法に関連する項目・用語例が追加されました。
(a)ストラテジ系の変更点
追加された用語は、16項目において 62語です。
広い項目で多くの用語が追加されました。これまでの用語とからめて出題されることが予想されます。
[用語が追加された項目]
(番号は、シラバスの項目番号)
1. 経営・組織論
4. 知的財産権
5. セキュリティ関連法規
6. 労働関連・取引関連法規
9. 経営戦略手法
10. マーケティング
13. 技術開発戦略の立案・技術開発計画
14. ビジネスシステム
15. エンジニアリングシステム
16. e-ビジネス
17. IoTシステム・組込みシステム
18. 情報システム戦略
19. 業務プロセス
20. ソリューションビジネス
21. システム活用促進・評価業務
24. 調達計画・実施
(b)マネジメント系の変更点
追加された用語は、3項目において 9語です。
特に、26.開発プロセス・手法で、アジャイルが追加になりました。追加された用語は、少ないのですが、もともとこの分野では、ウォータフォールモデルなどたくさんの方法がありましたので、混乱しないようにしなければなりません。
[用語が追加された項目]
(番号は、シラバスの項目番号)
26. 開発プロセス・手法
29. サービスサポート
32. 内部統制
(c)テクノロジ系の変更点
追加された用語は、11項目において 60語です。
最新の技術に関する用語とセキュリティに関する用語が多く追加されました。
[用語が追加された項目]
(番号は、シラバスの項目番号)
42. 入出力 デバイ ス
45. オペレーティングシステム
49. ハードウェア (コンピュータ・入出力装 置)
53. マルチメディア応用
54. データベース方式
58. ネットワーク方式
59. 通信プロトコル
60. ネットワーク応用
61. 情報セキュリティ
62. 情報セキュリティ管理
63. 情報セキュリティ対策・情報セキュリティ実装技術
過去問題の類題の出題割合が半分に
新技術に関連する問題の出題割合が 2019年10月をめどに2分の1程度まで高められています。つまり、過去問題と同じような問題が出る可能性が低くなりました。
なぜ、過去問題対策で不足なのか?
過去問題に繰り返し取り組むと、次第に正答率が上がります。
これまでは、過去問題に類似した問題が多かったので、練習で正答率が十分に高くなるように勉強しておけば、本番で正答率は下がっても合格ラインを超えることができました。
これまでは、本番の試験結果は、過去問題対策の10%くらい下がる程度でした。
しかし、今後しばらくは過去問題の類似問題が少なくなりますから、下がる割合が大きくなります。
そのため、
まとめ
今回は、新シラバスによって、試験がどのように変わっているか概要を紹介し、重点を置いて学習すべき分野を紹介しました。
試験の主な変更点は、以下の通りでした。
1.大幅な出題範囲の拡大
(a)ストラテジ系の変更点
16項目において 62語
(b)マネジメント系の変更点
3項目において 9語
(c)テクノロジ系の変更点
11項目において 60語
2.過去問題の類題の出題割合が半分に
そして、出題範囲の拡大とその拡大された内容の問題が半分を占めるために、従来の過去問対策だけでは学習が不足することをお話ししました。
ITパスポート試験の範囲、出題割合が変わった状況では、新しい内容を力ずくで頭に詰め込んでも効率が悪いです。
そこで、次回は、最新のITパスポート試験に対して、学習方法をどのように変えて対応するかお話します。